m's日記 ~あれこれ千夜一夜

昭和世代のつれづれ、好きなこと、好きなものあれこれを

雨の諏訪神社

「水無月の 夏越の祓する人は 千歳(ちとせ)の命延(の)ぶというなり」

6月30日は夏越(なごし)の祓。 午後からお休みして諏訪神社までお詣りに。

ずいぶん久しぶりのお諏訪さん。 朝からの雨が雨足も強く、水のたまった長坂を登るのはめちゃくちゃしんどい。

そういえば 前に来た時もこんな雨だった。

「夏越の祓」は、毎年6月の末に行われる半年分の穢れを落とす行事。 ここに来るのはたぶん3回目。

まず用意された人形(ひとがた)に自分の名前と年齢を書いて、息を吹きかけたり、身体にこすりつけたりする。身代りにするのだ。自動車のかたちのものもある。

来られなかった家族の人形も作って、封筒にお金と一緒に入れて社務所に預ける。

そして午後4時からのお祓いで神職が清めの池の前で祝詞?をあげながら、まるで散華のように集まった人形たちを撒き散らすのだ。

名前の書かれた人形たちが池の上に浮かんだり沈んだり、植栽の中にまぎれたり、はたまた通路に落ちて人に踏まれたりするのを見ていると、何だか複雑な気持ちになった。

どこかに自分の人形もあるわけで。はたして穢れは祓えたとしても、その有り難さよりも「人の存在なんてそんなもんさ」みたいな無常感に、いろいろあって心が弱っていたその時の私は超どっぷりと浸ってしまったのだった。

今日はお祓いは失礼して、お詣りした後この日のために作られた大きな茅の輪を八の字にくぐって終了。

雨も降ってるし、さ~っとひと回りしたのだったが

しまった。 本当は3回まわるのだった……。

すっかり忘れてた……。

お祓いの後の振る舞いのお団子が実は一番の楽しみだったけど、この雨の中じっと待つのはちょっと無理。

代わりに近くの月見茶屋で名物のぼたもちを買う。注文してから作ってくれるのが嬉しい。

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月見茶屋軒先からの風景。 雨に濡れた緑が綺麗です。

人影もまばら。中国人の観光客が数名ほど。この頃ほんとあちこちでよく見かける。

このあと 公会堂前まで足をのばして、松翁軒で水無月と鮎を買って我が家へ。

早いもので今年も折り返し。 それにしても、ずっと雨の1日。